バレエ大国日本ではない。

この写真は2010年に出場したWorld Ballet Competitionでの写真。僕と一緒に写っているのは、今やイングリッシュ・ナショナル・バレエのプリンシパルで今年の夏に日本ツアー公演でも抜群の人気があった アイザック・ヘルナンデス。

近年では国際コンクールで日本人が入賞するニュースがたびたび取り上げられています。

まー僕も国際コンクール入賞者の1人でもあります。
他のダンサーに出会う事で刺激を受け、自分を試す機会、自分の目で世界を目の当たりにする機会、自分の新たなる可能性を見つけれる事が出来ます。

けどなぜ日本人がそこまで国際コンクールで入賞出来るようになったのか?

しいて言うなら、海外のバレエスクールに通う生徒は
バレエ団直属のバレエ学校に通い、プロのバレエダンサーになる為の厳しい訓練を受け、最終的にはバレエ団に入れる程まで成長し、どこのバレエ団でも通用するような仕組みになっているため、

コンクールに出る必要がない。

まぁ全員が全員出ないわけではないですが、あんまり必要がないですね。

日本にはそういう仕組みがないわけですから、あったとしても数えれる程ですし、国際コンクールを狙う事で海外のバレエ団に入れる近道になるわけです。

なので日本人が出場する割合が他国に比べて多いため、入賞しやすくなっています。

最近の日本人ダンサーもスタイルも良くなってきていますから、世界に通用するようになってきているんですね!

国内コンクール数は年間100回ほど開催されています!

そう僕が言いたいのはバレエ大国日本ではなく

バレエコンクール大国日本!

よくあるのがコンクールが最大の目標で1位を取るのが夢!という若い世代。

僕も日本のコンクールでよく1位を取り、1位を取る事に意義があると思っていました。

それはそうですよね。コンクールですから。

最近の副賞の主流はスカラシップ賞ですね、ダンサーの踊りが認められ授業料免除で海外にバレエ留学ができるというもの。

昔は伝統や権威のあるコンクールにでて、名誉だけをもらうというコンクールもありましたが、現在は出場者に何かしらのメリットがないと出場しないというのが現実になってきました。

コンクール数も増えたという事は、ライバルも増える、出場者はどのコンクールが1番良いのかを選ぶ時代なのでコンクール側は必死になって他とは違う副賞を付けていると思いますよ!

そういう風にバレエコンクールに特化したスタジオも増えた事で、世界でも通用するようなダンサーが増えたんだと思います。

僕はそれはそれで良いと思いますよ!

しかし!今現在クラシックバレエだけでは通用しません。

そうコンテンポラリーダンス。 

コンテンポラリーは近年海外バレエ団では踊る事が多くなっている。しいて言うならシーズンの半分ぐらいはコンテンポラリー。

クラシックバレエの軸は体の中心にありますが、コンテンポラリーは中心をずらしながら動くのでクラシック一本で育ったダンサーにはだいぶ難しいと思います。

クラシックバレエの基本は筋肉で記憶している分、コンテンポラリーのような重心の移動や中心をずらす事がとっても大変なのであります。

海外のバレエ学校ではコンテンポラリークラスはほぼ毎日ありますが、日本のバレエ学校ではそういう経験は少ないですし、やはりそういうダイナミックな身体の動きにはリミッドが付いてしまいます。

表現力も喜怒哀楽よりも複雑なテーマが多いので自分から何かを生み出して表現しなければなりません。

日本人の性格からいくとなかなか難しいですよね、

僕も昔は苦手でした、それは経験で補っていくもんだからどんどん上手くなっていくと思います!

前にも言ったとおり最近ではコンテンポラリーの振付もこのピッツバーグで披露したり

おかげさまで日本のバレエ団でも振付の依頼を頼まれるようになりました!

そのコンテンポラリーの奥深さに惚れたんですね笑

また機会があれば僕のコンテ作品をこのブログに載させていただきます。

コンテンポラリーも踊れないといけないという事を忘れないようにしましょう! 

たまにはこういう記事もあったら良いかなと思い、書かして頂きました!

 

こちらはバレエクラスを受けないと人生損する話です。

人生損する。バレエ人生は短いので後悔しない生き方をしよう!

2017年8月9日

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