ここで僕の婚約者であるジェシカを紹介します。
出会ったのは2013年12月。
いわゆる一目惚れです笑
僕はカンパニーに彼女はまだピッツバーグバレエシアター直属のバレエスクールにいました。
くるみ割り人形のリハーサルでカンパニーとスクールが合同でリハーサルする時にあれ?なんかスクールの中に1人輝いている子がいるぞ?と思ったらジェシカでした。
リハーサルが進んでいくうちに彼女にどんどん惹かれていきました。
黙々とリハーサルや指導を受けている姿がとても謙虚で一生懸命にやっている姿がとても印象に残っています。
いてもたってもいられずSNSで彼女に連絡をとり(臆病者笑)後日、くるみ割り人形の舞台前に話したいと僕から声をかけました。
舞台上でのレッスンの後に彼女を見つけ(彼女はその日出番がなかったので)
そして初対面。。。
いや〜緊張した笑
だって英語もそんなに自信なかったし、最初に連絡とったのはSNSだから文章打つだけで良かったし、何喋ろうかも考えてなかったし、バレエは演技力も必要不可欠なので自分の演技力を全力で発揮し、しどろもどろ感を出さないように努力しました笑
おかげで
当時もうお酒を飲める年齢だったので、なんとか飲みに行こうと誘えました!
また後日、舞台後に(くるみ割り人形は12月の間に25回ほど公演があります)
僕がよく友達と行ってたバーへ行きました。
何を喋ろうかと迷った挙句やはり最初はバレエトークですね。
例えば、何のバレエが好きかとかどのダンサーが好きか、これからどんなバレエをしたいかバレエがなかったら何してたとか、話は尽きませんでした。
前の恋人との関係とか育った環境とか共通する部分がたくさんありすぐに意気投合し、楽しい時間があっという間に過ぎていきました。
それから2、3週間ほど毎日連絡とったり遊びに行ったりと二人の時間を過ごし、翌年の1月から付き合い始めました。
彼女はスクール生、僕はバレエ団のソリスト。ちょっと変な関係でしたが特に周りから軽蔑される事もなく彼女の人当たりの良さもあって交際は順調でしたねー。
彼女の特技はすぐにいろんな人と友達になれる事。
さっき言ったように、人当たりの良さ、明るくて気さくな性格がより一層、彼女の内面の良さが目立ちます。
しかし彼女はまだスクール生であり、交際が順調であってもまずバレエ団に就職をしなければいけない。
それが彼女の目標であり夢でもありましたから。
なんせアメリカは広いしバレエ団も星の数ほどあります。そこからどのバレエ団が彼女をピックアップするのかもわからないし、ましてやどこのバレエ団も彼女を欲しがらないかもしれません。
しかもジェシカはまだクラシックバレエ歴は同じ年代のバレエダンサーよりも浅く(4歳からダンス教室に通っていたが最初はジャズ、タップダンスが主にだった)
実力は僕の目からしたら厳しいところだった。
そして彼女はもう1年スクールに残る事を決意、それはバレエテクニックの向上そして舞台に立つ経験を増やしたいから。
年齢も他のスクール生よりも2歳ほど上でかなりのプレッシーや不安、焦りが毎日毎日頭のどこかにうろついていたと語っています。
スクールからバレエ団に入団できるのは5、60人の中から1人や2人、多い時で3人。
倍率が半端ないですね!
僕はスクール1年目で入団できましたけど笑
俗にいう狭き門。
一緒に過ごす時間が多くなり、彼女のアパートや僕のアパートを行ったり来たりするのが大変になってきたので一大決心し、彼女のスクール2年目投入時に、一緒に住み始めました。
賭けですよ賭け!なんたってまだスクール生なので、どこにも就職が決まってない状態だし、もし他のバレエ団からオファーがきたら遠距離もしくは別れる事になる、なら最初から一緒に住まない方が良いんじゃないかと思ってましたから実際。
アメリカのバレエ学校は9月から始まり6月に終わる、1月から3月の間にアメリカ各地でバレエ団入団オーディションが開催されている。
バレエ団の規模も本当にピンキリ。
もちろんみんなは規模の大きいバレエ団を目指します、ピッツバーグも割と規模の大きい方ではあると思います。
スクール生にもバレエ団へのこだわりがあるので、このバレエ団は嫌だとかこのバレエ団は田舎にあるなど自分の条件にあったバレエ団を探す困難さ、なおかつそれ相応の実力もなきゃ入りっこありません。
しかし彼女は努力家プラス完璧主義者なのでメキメキと実力をあげていきました。
ポテンシャルのあるスクール生はバレエ団の公演にも抜粋される事もよくあります。
ジェシカも徐々にバレエ団の公演にも出演できる機会が増え、バレエ団のシーズンがクライマックスに突入すると、誰が入団するかわかってくるので、良く”今年はジェシカではないか?”とバレエ団員のなかで噂になりました。
しかし、ディレクター(入団を決める芸術監督いわゆるボス)がなかなか発表しません。
特にその年は遅かった!
ジェシカ辛抱強く待つものの、緊張の糸がよく切れるようになり”私にはバレエしかない、もうお金もない”と嘆きよく号泣していつも僕が慰めていました。
僕の予想では彼女は絶対入団すると思ってました。
なぜなら彼女の実力はバレエ団員に匹敵するぐらい、そしてなおかつ表現の良さ(ディレクターはそこを重要視してた)がありました。
もし入団できなかった場合、立ち上がれないだろうと確信していたので、彼女にはそういう期待させる事を言いませんでした。
そして5月にはいりバレエ団最後のパフォーマンスが終演し、バレエ団のシーズンは終わりました。。
あれ?という事は入団できなかったの?
シーズンがおわり、僕もかなり諦めてました、”今年は誰も入団できなかったのか。。。”と、
ジェシカの顔には悲壮感と失望感しかなくどう慰めていいかわからなかった程でした。
スクールは6月まであり最後の学校公演で終わりです。
なのでバレエ団のシーズンが終わってからあと1ヶ月ほどあります。
僕もまだ日本に帰るまで期間があったのでシーズンが終わった次の週もスクールのクラスを受けてました。
ついに朗報が!
クラスが終わった頃にディレクターの秘書が急にジェシカに”おめでとう”と言って一つの封筒を渡しました
それは黄色い封筒で僕はすぐにそれが入団契約書の封筒だとわかりあまりの興奮のあまり彼女を抱き上げおめでとう!!と!
彼女はよくわかっておらず何!?どうしたの!?っと笑
来シーズンからバレエ団員!夢が叶ったね!
と告げるとジェシカの目から涙が溢れてきて感動のあまり喋れず!笑
たまたま何人かがバレエ団を退団する事になり、空きがあったそうです。
本当にタイミング。
タイミングで人生は変わるもん。
晴れてバレエ団員となった彼女、そして同じ職場で働ける幸せ。
よく笑いよく喋り本当に僕を幸せにしてくれています。
今でも!
ちょっと長くなったんで次回に続きます!
最後までお読み頂きありがとうございました!
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